2004年12月
電子レンジ用マグネトロンから発生するノイズの時間解析
電子情報通信学会論文誌 C
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- 巻
- J87-C
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1146
- 終了ページ
- 1154
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
主にマイクロ波加熱用として利用されているマグネトロンは高効率・大出力・安価という長所をもつ反面,様々な周波数帯でのノイズ発生という短所をもつため,漏れノイズを規格内に抑えるためのフィルタ挿入が必須である.またマグネトロンは単位出力当りの重量が小さいことから,宇宙太陽発電所構想に代表されるマイクロ波エネルギー伝送のマイクロ波電力源としても有力であるが,ノイズが他の通信機器等に影響を及ぼすおそれがある.本研究の目的はマグネトロンのノイズ発生源を解明し,最終的には低ノイズマグネトロンを開発することである.本論文では,半波倍電圧非平滑電源駆動時にマグネトロンから発生するノイズの時間解析を行った.解析結果から,基本波スペクトルの周波数プッシング現象を確認した.ノイズに関しては高調波が基本波に同期して発生することを確認した.また,電子の周回に同期するノイズ,陽極電圧が定電圧領域から非定電圧領域に移行する境界領域で発生する高調波以外の高周波スプリアス及び低周波ラインノイズ,周波数400MHzに依存するノイズ群,陽極電流0.2 A以下で発生する100MHz付近以下の低周波ラインノイズに分類された.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1345-2827
- J-Global ID : 200902279462188524
- CiNii Articles ID : 110003203614
- CiNii Books ID : AA11412446