2012年4月 - 2017年3月
中世近世国文学における中国文学受容の研究ー和漢聯句と抄物を中心としてー
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
共同研究は、二つの研究会に分けて行った。まず和漢聯句の研究会では、江戸時代初期の慶長元和年間に作成された和漢聯句作品を収集し、その崩し字を通行の字体に翻字し、さらにそれを詳細に注釈した。研究会は月に一度、研究分担者のほか院生・学生ら十数名が出席した。その成果の資料集は、科研費の出版助成を得て、来年二月までに刊行の予定である。もう一つの研究会では、中国宋代の詩人黄庭堅の漢詩に中世日本人が注釈を施した抄物である建仁寺両足院蔵『黄氏口義』の読解をすすめて、これも月に一度の研究会により、その序文と漢詩十三首の注の翻字と詳細な注釈の作業をすすめた。こちらの成果も刊行の準備をしている。
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- 課題番号 : 24320048
- 体系的課題番号 : JP24320048