論文

査読有り
2007年6月

茶園におけるジシアンジアミド入り被覆尿素の施用効果

茶業研究報告
  • 三浦 伸之
  • ,
  • 内村 浩二
  • ,
  • 加治 俊幸
  • ,
  • 中村 孝久
  • ,
  • 吉田 真一
  • ,
  • 勝田 雅人
  • ,
  • 烏山 光昭

2007
103
開始ページ
41
終了ページ
50
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.5979/cha.2007.41
出版者・発行元
日本茶業技術協会

茶園土壌における長期間の硝化抑制効果を目的として,硝化抑制剤Ddと尿素を被覆したDd入り被覆尿素の施用技術を検討した。Dd入り被覆尿素70日タイプの溶出は,被覆尿素70日タイプより,特に低温時期で溶出が著しく遅かった。被覆尿素70日タイプと同じ溶出特性を得るためには,春肥ではDd入り被覆尿素40日タイプの施用が望ましいと考えられた。また,秋肥及び夏肥,春肥でDd入り被覆尿素を利用すると,Ddの硝化抑制作用により,被覆尿素よりも窒素溶脱が低減し,施肥窒素の吸収率が高まることで,二,三番茶の品質が向上した。しかし,Dd入り被覆尿素を年間を通じて連用すると,3~4年目はうね問土壌中に蓄積した窒素の分解や,アンモニア酸化細菌による硝化の抑制が低下することにより,溶脱窒素濃度が低下しない可能性が認められた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.5979/cha.2007.41
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130000732826
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00143344
ID情報
  • DOI : 10.5979/cha.2007.41
  • ISSN : 0366-6190
  • CiNii Articles ID : 130000732826
  • CiNii Books ID : AN00143344
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000021124161

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