2018年4月 - 2022年3月
AI支援型がん患者の意思決定構造解析を基盤とした情報提供システムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
意思決定支援に関わる要因を明確化するために、看護師1000名、薬剤師400名、MSW100名にWeb調査を実施した。
1.現状:意思決定支援時間は30分以内が59.4%、スクリーニング実施率は34%、意思決定支援に自信があるのは21.4%。意思決定に困難さがうかがえる患者は52.4%、主治医からの説明のみで治療法を決定できる患者は33.4%。
2.意思決定が困難な患者への対応:本人や家族へ補足説明を行うのは、医師67.2%、看護師71.5%、継続したフォローアップを行うのは、看護師61.9%、MSW/PSW60.0%。多職種で連携して意思決定支援に積極的に関わっている者は半数程度であり、患者・家族の意思や価値観を十分に尊重していない様相がみられた。
3.意思決定が困難な患者の把握:医師は「診断時」(61.7%)、看護師は「再発・転移が生じたとき」(73.8%)、「有害事象のコントロールが難しい時」(68.4%)、「他の医療機関へ連携をはかるとき」(61.1%)、MSW/PSWは「治療開始時」(57.0%)で最も高くなっている。しかし、意思決定支援において、準備性を整えること(40.6%)やフォローアップ(31.8%)に関する支援が少ない。
4.がん患者の治療に対する意識:①がん治療が不安な層、②「治療効果に期待する層」、③「支援やケアに期待する層」が生成された。①は再発の割合や治療選択時に困難さを感じた割合が高く、②は症状がある割合が高く、③は積極的に情報収集し自分ごととして処理した割合が高い。
5.看護師、薬剤師、MSWの意思決定支援状況:①「特に意思決定が困難ながん患者のサポートをする層」、②「がん患者の意思決定のサポートは行っていない層」、③「がん患者の意思決定をチームでサポートする層」が生成された。②は年間対応がん患者数(特に外来患者)、手術療法を受けるがん患者数が高い。
1.現状:意思決定支援時間は30分以内が59.4%、スクリーニング実施率は34%、意思決定支援に自信があるのは21.4%。意思決定に困難さがうかがえる患者は52.4%、主治医からの説明のみで治療法を決定できる患者は33.4%。
2.意思決定が困難な患者への対応:本人や家族へ補足説明を行うのは、医師67.2%、看護師71.5%、継続したフォローアップを行うのは、看護師61.9%、MSW/PSW60.0%。多職種で連携して意思決定支援に積極的に関わっている者は半数程度であり、患者・家族の意思や価値観を十分に尊重していない様相がみられた。
3.意思決定が困難な患者の把握:医師は「診断時」(61.7%)、看護師は「再発・転移が生じたとき」(73.8%)、「有害事象のコントロールが難しい時」(68.4%)、「他の医療機関へ連携をはかるとき」(61.1%)、MSW/PSWは「治療開始時」(57.0%)で最も高くなっている。しかし、意思決定支援において、準備性を整えること(40.6%)やフォローアップ(31.8%)に関する支援が少ない。
4.がん患者の治療に対する意識:①がん治療が不安な層、②「治療効果に期待する層」、③「支援やケアに期待する層」が生成された。①は再発の割合や治療選択時に困難さを感じた割合が高く、②は症状がある割合が高く、③は積極的に情報収集し自分ごととして処理した割合が高い。
5.看護師、薬剤師、MSWの意思決定支援状況:①「特に意思決定が困難ながん患者のサポートをする層」、②「がん患者の意思決定のサポートは行っていない層」、③「がん患者の意思決定をチームでサポートする層」が生成された。②は年間対応がん患者数(特に外来患者)、手術療法を受けるがん患者数が高い。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H03084
- 体系的課題番号 : JP18H03084