2006年 - 2008年
乳がん患者のシンプトンクラスターを緩和する対話式看護介入プログラムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 萌芽研究 萌芽研究
1.研究目的:本研究の目的は、乳がん患者のシンプトンクラスター(以下SC)とするについて明らかにし、SCを緩和する看護ケアを開発することである。平成20年度は、平成19年度に実施したプレテストの結果を元に、SCを緩和する看護介入プログラムの精錬を行い、対話式Webシステムを用いて乳がん患者への介入効果を検証すること(本調査)を目的とした。
2.研究方法:昨年度に実施したプレテストの結果を元に、SCを緩和するための医学的知識、症状緩和技術、Webシステムを再検討し、対話式看護介入プログラムの修正を行った。その後、対話式看護介入プログラムによる介入効果を検証するために、平成21年1月〜3月までホルモン療法中の乳がん患者を対象に本調査を実施した。本調査の実施にあたっては、研究倫理委員会の承認を得た後に行った。
3.研究結果:本調査では、初回面談時に症状のアセスメントを行った後、SCを緩和するための医学的知識と対処法を提供し、1週間の症状日記の記載の後、3週間の対話式看護介入プログラムを実施した。介入プログラム実施期間中はWebによる対話を行い、介入前、介入3週間後に質問紙を用いて介入効果を測定した。研究協力が得られた乳がん患者5名のうち4名が、症状日記の記載と1つ以上の対処法を3週間継続できた。介入前後に測定した質問紙の得点では、更年期症状、QOL、STAI(状態不安)に明らかな改善が認められ、症状日記の対話によるフィードバックが、励みや自信につながっていたと考えられた。本調査の結果から、概ね対話式看護介入プログラムの効果は得られたが、研究協力者数が少ないため、介入効果の妥当性を十分に確保するために、今後も研究協力者数を増やして研究を継続していく。
2.研究方法:昨年度に実施したプレテストの結果を元に、SCを緩和するための医学的知識、症状緩和技術、Webシステムを再検討し、対話式看護介入プログラムの修正を行った。その後、対話式看護介入プログラムによる介入効果を検証するために、平成21年1月〜3月までホルモン療法中の乳がん患者を対象に本調査を実施した。本調査の実施にあたっては、研究倫理委員会の承認を得た後に行った。
3.研究結果:本調査では、初回面談時に症状のアセスメントを行った後、SCを緩和するための医学的知識と対処法を提供し、1週間の症状日記の記載の後、3週間の対話式看護介入プログラムを実施した。介入プログラム実施期間中はWebによる対話を行い、介入前、介入3週間後に質問紙を用いて介入効果を測定した。研究協力が得られた乳がん患者5名のうち4名が、症状日記の記載と1つ以上の対処法を3週間継続できた。介入前後に測定した質問紙の得点では、更年期症状、QOL、STAI(状態不安)に明らかな改善が認められ、症状日記の対話によるフィードバックが、励みや自信につながっていたと考えられた。本調査の結果から、概ね対話式看護介入プログラムの効果は得られたが、研究協力者数が少ないため、介入効果の妥当性を十分に確保するために、今後も研究協力者数を増やして研究を継続していく。
- ID情報
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- 課題番号 : 18659671
- 体系的課題番号 : JP18659671