2011年10月
『社会科教育史に見る「社会参画」に基づく社会科授業―「いま」できることをみつめた社会科教育実践―』
「全国研究大会発表論文集」
- 巻
- 号
- 7
- 開始ページ
- 250
- 終了ページ
- 251
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)
- 出版者・発行元
- 日本社会科教育学会
本報告では、「社会参画」の観点から社会科教育史を振り返り、「社会参画」に基づく社会科教育実践がどのように議論され実践されてきたのか、その目指すものとカリキュラム、及び教育方法の特色考察した。そして、これら実践の特徴から現在の教育課題への示唆を見出すことを試みた。教育史に見えた社会科の姿は、時代的制約を受けながらも「いま」と向きあう子どもと教師の姿であった。生きている現実の「いま」への共感、目にすることはできない同時代の社会の「いま」への想像力があってこそ、社会を「他者とともに創る」という自覚が切実なものとなる。これら指摘は、変わらず「いま」を見つめ続けている現在の社会科、そして「社会参画」に基づく実践が目指してきたことであった。