Mar, 2012
看護師の視線運動と観察の意図 新人看護師と臨床経験豊富な看護師との比較
新潟大学医学部保健学科紀要
- Volume
- 10
- Number
- 2
- First page
- 11
- Last page
- 21
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- 新潟大学医学部保健学科
本研究の目的は、擬似病室の静止画像を用いアイトラッキングシステムによる視線運動の解析、観察意図を分析することにより、新人看護師と臨床経験豊富な看護師の観察・判断力の実態を把握することである。看護師36名を対象に視線運動の計測と面接調査を行った。静止画像6枚のうち本報告で示した静止画像3枚の注視時間を求めた結果、有意な差はなかったが新人看護師と臨床経験豊富な看護師の全体注視時間を比較すると臨床経験豊富な看護師が長い傾向にあった。観察意図を質的に分析した結果、状態を把握するための探索的観察、顔・ベッドネーム・リストバンドを見ての本人確認、点滴刺入部やライン管理、輸液ポンプの確認は経験の差による違いはなかった。しかし、先を見越した推察力、危険予知に関する位置評価に関しては、臨床経験豊富な看護師に具体的な語りが多かった。(著者抄録)
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- ID information
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- ISSN : 1345-2576
- Ichushi Web ID : 2012307750
- CiNii Articles ID : 40019343289
- CiNii Books ID : AA11430539