MISC

2000年

診断に難渋したネコ引っ掻き病

臨床整形外科
  • 荻野 法之
  • ,
  • 岡田 正人
  • ,
  • 奥田 鉄人
  • ,
  • 小川原 雅隆
  • ,
  • 松本 忠美

35
13
開始ページ
1555
終了ページ
1558
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11477/mf.1408903169
出版者・発行元
(株)医学書院

症例は11歳女児で右肘関節痛及び腫瘤を主訴とした.MRIで軟部悪性腫瘍が疑われ受診した.栄養は良好で胸腹部の理学的所見に異常はなく体温は平熱であった.腫瘤は弾性硬で境界は明瞭深部と癒着し,圧痛は認めたが局所熱感はなく,右腋窩リンパ節を触知した.化膿性リンパ節炎と診断しセフェム系抗生剤の内服薬を投与した.疼痛は消失し,腫瘤は縮小したため退院した.病歴を聴取し,飼い猫に引っ掻かれた既往があり,ネコ引っ掻き病(CSD)と診断した.CSDは猫に引っ掻かれたり,咬まれたりすることにより受傷部位と同側の所属リンパ節が腫大,疼痛,発熱を主症状とするBartonella henselaeによる感染症である

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11477/mf.1408903169
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2000&ichushi_jid=J01554&link_issn=&doc_id=20001220080015&doc_link_id=10.11477%2Fmf.1408903169&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.11477%2Fmf.1408903169&type=%88%E3%8F%91.jp_%83I%81%5B%83%8B%83A%83N%83Z%83X&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00024_2.gif
ID情報
  • DOI : 10.11477/mf.1408903169
  • ISSN : 0557-0433
  • eISSN : 1882-1286
  • 医中誌Web ID : 2001136435

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