2009年
ジンベエザメの行動追跡を目的とした発信機装着用曳航体の流体力特性
日本水産工学会誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 45
- 号
- 3
- 開始ページ
- 187
- 終了ページ
- 193
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.18903/fisheng.45.3_187
- 出版者・発行元
- 日本水産工学会
ジンベエザメは、全長20mにも達する世界最大の魚類である。本種は、プランクトン食の大型板鰓類の一種であるものの、他にも甲殻類、魚卵、群れをなす表層性浮魚類や比較的大型の魚類まで補食する。本種の資源動向や保護政策に対する関心は非常に高く、対象漁業による漁獲の影響の受けやすさや再生産率の低さ等を理由として、本種は1997年にIUCN(国際自然保護連合)において危急種に指定され、またCITES(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)では2002年に附属書IIに掲載された。ジンベエザメは全世界の熱帯および温帯に分布し、沿岸から外洋まで広く回遊すると考えられている。しかし、本種の詳細な分布域、移動回遊の距離や経路、生息深度については不明な点が多い。そのため、移動経路や分布に関する詳細な知見が必要とされている。近年、海洋動物の移動経路把握を目的として、アルゴス衛星システムを利用した衛星電波発信機による行動追跡が盛んに行われている。我が国では、(独)水産総合研究センターにより希少大型サメ類の回遊追跡試験が実施され、ジンベエザメもその対象種の一つとして、アルゴス衛星システムを用いた移動追跡が試みられている。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.18903/fisheng.45.3_187
- ISSN : 0916-7617
- CiNii Articles ID : 110007115147
- CiNii Books ID : AN10278554
- identifiers.cinii_nr_id : 1000040361810