MISC

2011年10月

スロープ勾配と車いす昇降介助操作方法が乗車者の姿勢と生理応答に及ぼす影響

バイオメディカル・ファジィ・システム学会年次大会講演論文集
  • 能登 裕子
  • ,
  • 村木 里志

24回
開始ページ
31
終了ページ
34
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
バイオメディカル・ファジィ・システム学会

車椅子乗車者・介助者とも20歳代男女とする若年者群15組と、65歳以上の男女とする高齢者群17組を設定し、勾配の大きさと降りる向きの違いが、昇降介助操作中の乗車者の姿勢および生理値に及ぼす影響を検討した。操作条件を(1)昇り、(2)降り前向き、(3)降り後ろ向きとし、スロープは1/25、1/20、1/15、1/12、1/10、1/8、1/6勾配の7条件を設定して、乗車者の代表的な姿勢変化角度(頭部角度)と、勾配条件別角度変位(頭部角度と肩角度)を計測した。その結果、頭部角度・肩角度とも勾配が大きくなるにつれて角度変位は増大した。年齢による主効果および交互作用は認めなかった。昇りでは頭部角度・肩角度とも1/15勾配を境に有意に増大し、降り前向きでは頭部角度・肩角度とも1/15勾配、降り後ろ向きでは頭部角度1/8、肩角度1/10勾配を境に有意に増大した。降り操作時の乗車者の心拍数は、後ろ向きにおいてのみ勾配に対する主効果を認め、1/12勾配を境に有意に減少した。

ID情報
  • ISSN : 1345-1510
  • 医中誌Web ID : 2012300981

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