MISC

2008年1月

【胆道閉鎖症 診断・治療・研究の最先端】 肝線維化とビタミンAの効果

小児外科
  • 村上 研一
  • 松藤 凡
  • 加治 建
  • 下野 隆一
  • 鳥飼 源史
  • 新山 新
  • 坂本 浩一
  • 中目 和彦
  • 町頭 成郎
  • 川野 孝文
  • 鈴東 昌也
  • 高松 英夫
  • 津山 新一郎
  • 前薗 理恵
  • 小戝 健一郎
  • 全て表示

40
1
開始ページ
113
終了ページ
118
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)東京医学社

ラットに総胆管結紮を行って胆道閉塞モデルを作成し、ビタミンA(VA)投与による効果を組織学的に検討した。VAは25000IU/回皮下投与を術前、術後2日目、5日目に行った。肝組織の光学顕微鏡所見で、結紮術後7日目のVA非投与群では正常対照群に比較して門脈域を中心とした炎症性変化を認めたが、投与終了後1週間のVA投与群ではそれらの組織変性が軽減していた。電子顕微鏡で星細胞の形態を観察したところ、VA非投与群での星細胞のVA含有量は対照群よりも減少していたが、VA投与群では対照群と同等に保たれていた。免疫染色による線維化マーカーの発現は、VA非投与群では組織変性を起こした部分に星細胞が活性化した際に産生されるKGF、α-SMA、GFAPが強く発現していたが、VA投与群ではその発現が抑制されていた。VA投与は、肝障害に伴う星細胞の線維芽細胞への転換を最小限に抑え、線維化初期の関連物質の産生を抑制することが示唆された。

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2008&ichushi_jid=J00645&link_issn=&doc_id=20080129110019&doc_link_id=%2Faq9syoge%2F2008%2F004001%2F020%2F0113-0118%26dl%3D0&url=http%3A%2F%2Fwww.medicalonline.jp%2Fjamas.php%3FGoodsID%3D%2Faq9syoge%2F2008%2F004001%2F020%2F0113-0118%26dl%3D0&type=MedicalOnline&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00004_2.gif
ID情報
  • ISSN : 0385-6313
  • 医中誌Web ID : 2008110041

エクスポート
BibTeX RIS