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  • 2014年10月 - 2014年10月
    農作物病害虫の新たな物理的、化学的、生物的防除法の開発を行う
  • 2014年4月 - 2014年4月
    タバコシバンムシはきわめて広食性の貯蔵食品害虫である。乾燥葉たばこをはじめ、あらゆる乾燥動・植物質を加害するが、特に穀粉とその加工品を好むことから、最も重要な貯蔵穀物害虫の一種となっている。日本ではポストハーベスト農薬の使用が禁止されており、一部の燻蒸剤を除き、貯蔵食品に殺虫剤を直接処理できない。使用できる燻蒸剤も毒性が強いため、資格を持った特定の業者しか取り扱うことができず、使用できる場所も倉庫やコンテナなどに限られている。施設への燻煙剤や散布剤などの殺虫剤処理は、食品への付着の危険性があるだけでなく防虫効果も低いため、推奨できる防除法は清掃やサニタリーデザインの導入、低温貯蔵など数少ない。しかし、清掃は労力と徹底の難しさ、サニタリーデザインや低温貯蔵は導入コストや導入可能場所の面で問題がある。害虫の食品への混入は重大な消費者クレームとなるにもかかわらず、以上のように効果的・積極的な本種の防除法は未だに確立していないのが現状であり、食品業界からはその開発が強く望まれている。貯蔵食品害虫が与える損害は食害による直接的な害よりも、虫の混入による消費者クレーム・信頼性の失墜のほうが大きい。ゆえに、死骸を含め虫の混入そのものが問題となるため、食品に虫が入らない防除法を確立することが重要であり、施設内における虫の発生源をなくすことが効果的である。害虫の産卵を制御できれば次世代の発生、繁殖を抑えることができ、発生源をなくすことが可能となる。本種は焙煎コーヒー豆や紅茶、緑茶の葉に好んで産卵する性質があるが、これらの食品では幼虫が全く成育できないことを、申請者はこれまでに明らかにし、本種がこれらの食品に好んで産卵する原因として、これらに本種の産卵を促す物質(産卵刺激物質)が含まれていることを明らかにした。さらに、H24年度の助成研究により、焙煎コーヒー豆中の産卵刺激物質の1つがcatecholであることを明らかにするとともに、catecholよりもさらに強い活性を有する複数の産卵刺激物質の存在も見出している。これら複数の活性物質を特定して、それらの物質の組み合わせより成る効果的な産卵刺激剤を作成し、防除に利用できれば、本種幼虫が成育できない場所に産卵を誘導することができる。幼虫が成育できない場所に産卵を誘導できれば、孵化した幼虫はそこで成育することができず、また本種幼虫の移動性はきわめて低いため、孵化幼虫はそこで死滅することとなる。その結果、施設内における次世代の繁殖は抑えられ、発生源を減少させることができる。本研究課題は、本種が最も産卵を好む焙煎コーヒー豆に含まれる複数の本種産卵刺激物質を同定した後、それらを用いた産卵刺激剤を作成し、産卵の制御・発生源の抑制による、貯穀害虫の新防除技術を開発することを目的とする。
  • 2013年4月 - 2013年4月
    タバコシバンムシはきわめて広食性の貯蔵食品害虫である。乾燥葉たばこをはじめ、あらゆる乾燥動・植物質を加害するが、特に穀粉とその加工品を好むことから、最も重要な貯蔵穀物害虫の一種となっている。本種の化学的防除は主に燻蒸剤や燻煙剤により行われている。現在、貯蔵食品害虫の防除に使用できる唯一の燻蒸剤はリン化水素剤だけであるが、この剤は毒性がきわめて高い。したがって、資格を持った特定の業者しか取り扱うことができず、使用できる場所も倉庫やコンテナなどに限られている。燻煙剤は本種の殺虫に効果的なものがなく、防除効果が期待できないのが現状である。ゆえに、食品加工現場における本種の防除は、害虫の発生場所を極力少なくするための施設、設備類へのサニタリーデザインの導入や害虫の発生場所を除去するための清掃が主体となっている。しかし、サニタリーデザインの導入はコスト的な問題や食品の加工工程上導入できない場所があるなどの問題を抱えている。また、清掃は労力や人手不足の問題や本種の発生源となる施設・設備の隙間構造内への実施が困難などの問題がある。害虫の食品への混入は重大な消費者クレームとなるにもかかわらず、以上のように効果的・積極的な本種の防除法は未だに確立していないのが現状であり、食品業界からはその開発が強く望まれている。貯蔵食品害虫が与える損害は食害による直接的な害よりも、虫の混入による消費者クレーム・信頼性の失墜のほうが大きい。ゆえに、死骸を含め虫の混入そのものが問題となるため、食品に虫が入らない防除法を確立することが重要であり、施設内における虫の発生源をなくすことが効果的である。害虫の産卵を制御できれば次世代の発生、繁殖を抑えることができ、発生源をなくすことが可能となる。本種は焙煎コーヒー豆や紅茶、緑茶の葉に好んで産卵する性質があるが、これらの食品では幼虫が全く成育できないことを、これまでの研究で明らかにした。さらに、本種がこれらの食品に好んで産卵する原因として、これらに本種の産卵を促す物質(産卵刺激物質)が含まれていることを明らかにした。産卵刺激物質を特定し、防除に利用できれば、本種幼虫が成育できない場所に産卵を誘導することができる。幼虫が成育できない場所に産卵を誘導できれば、孵化した幼虫はそこで成育することができず、また本種幼虫の移動性はきわめて低いため、孵化幼虫はそこで死滅することとなる。その結果、施設内における次世代の繁殖は抑えられ、発生源を減少させることができる。本研究課題では、本種が最も産卵を好む焙煎コーヒー豆に含まれる本種産卵刺激物質を特定し、これを利用した本種産卵の制御、発生源の抑制による、貯蔵穀類害虫の新防除技術の開発を目的とする。
  • 2012年4月 - 2012年4月
    コクヌストモドキ類の誘引物質を天然物から探索する。高い誘引活性が認められた物質について、発生予察用トラップの誘引剤として用いることができるよう、その製剤化方法を開発する。
  • 2009年4月 - 2009年4月
    コクヌストモドキ類の誘引物質を天然物から探索する。高い誘引活性が認められた物質について、発生予察用トラップの誘引剤として用いることができるよう、その製剤化方法を開発する。
  • 2009年4月 - 2009年4月
    農薬散布に依存せず、環境への負荷が少ないLED光源を用いたハモグリバエ類の新たな防除技術を開発する。まず、様々な明暗周期下でアシグロハモグリバエを飼育し、羽化リズムを調査することにより、羽化に必要な諸条件を明らかにし、羽化をコントロールしている要因を解明する。また、ハモグリバエ類の羽化や生育、吸汁・産卵行動を抑制するために必要なLEDの光波長、照度、照射時期、照射時間を明らかにする。これらを解明することにより、低コストで効果的なLEDの処理法を提示する。
  • 2008年4月 - 2008年4月
    タバコシバンムシの産卵メカニズムを明らかにし,産卵刺激因子を特定する.これにより,新たな防除技術を開発する.
  • 2006年4月 - 2006年4月
    斑点米カメムシ類の発生予察技術を高度化し、斑点米の被害をできるかぎり抑制する技術を開発する。併せて、斑点米被害が予想される状況においても水田への農薬投入をできるかぎり軽減する技術も開発する。具体的内容としては、1)斑点米カメムシの変動要因の生態的・生理的要因の解明、2)斑点米被害に影響を及ぼす水田内の要因の解明、3)斑点米カメムシ類防除要否判定法の確立、4)環境にやさしい水田病害虫管理技術の開発を行う。
  • 2005年4月 - 2005年4月
    代表的な斑点米カメムシの一種であるアカヒゲホソミドリカスミカメはイネが出穂すると、周辺のイネ科雑草から水田に移動して籾を吸汁することによって、斑点米を生じさせる。この雑草からイネへの移動のメカニズムを本種の植物香気成分に対する嗅覚応答という面から解明することにより、新たな防除法確立のための基盤を作る。
  • 2005年4月 - 2005年4月
    アブラムシの新たな植物由来の忌避物質を探索する.