基本情報

所属
名古屋市立大学 医学研究科 公衆衛生学分野 教授

J-GLOBAL ID
200901015897545123
researchmap会員ID
5000064101

外部リンク

名古屋大学大学院(予防医学講座)博士課程在学中に,JACC Studyの立ち上げに参画して以来,一貫してコホート研究に取り組んでいます.JACC(北海道八雲町),J-MICC(岡崎市)の大規模コホートで仕事をしてきましたが,最終的なデータ解析や論文作成だけでなく,コホートの立ち上げ,現場や関係省庁との折衝などの運営に関することや,データの流れとデータベース構築に関すること,データの使用範囲や論文作成者の優先順位のことなど,色々経験してきました.あと,コホート研究は長い時間がかかるので,担当者の入れ替わりで事情が分からなくなること,時代とともに倫理観や指針が変化することなど,固有の難しさもあります.

今までの経験を生かして,岐阜県を中心とした比較的広域のコホート(GCOP)を立ち上げました.これは「心理的要因」を含む要因が,様々なアウトカムとどのように関連するかを調査するコホートです.各地で進行中のコホート研究で,心理的要因に興味のある方は,ご連絡をいただければ幸いです.

自分としては,これが最後のコホート研究になるかもしれません.今までに得たノウハウを次代につなげていくこともこれからの課題としたいと思います.

コホート以外では,名古屋市から依頼された「HPVワクチンと接種後症状の関連」についての研究があります.疫学的,科学的な内容だけでなく,社会とのつながりのあり方や結果の伝え方,また,最終的な目標を達成するための戦略,他分野との協力体制など,たくさん学ぶことがありました.こちらも現在進行中ですが,最大限の努力をしたいと考えています.

教育は疫学の方法論的,数理的なところを担当しています.分母を意識することは広く「公衆衛生マインド」ともいえることで,臨床でも必要な考え方です.エビデンス,臨床疫学などを通じ,このような考え方を伝えていきたいと思います.

研究キーワード

  4

受賞

  1

論文

  278

MISC

  172

担当経験のある科目(授業)

  1

共同研究・競争的資金等の研究課題

  8