共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

多点観測型緑地評価指標を用いた広域CO2濃度変動評価技術の構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)
  • 桑原祐史(茨城大学工学部:研究代表者)、藤田昌史(茨城大学地球・地域環境共創機構:研究分担者)

課題番号
20K04716
体系的課題番号
JP20K04716
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円
資金種別
競争的資金

2021年度の研究成果は以下の4点である.
①茨城県内に設置した7観測地点のデータをネットワークで収集するシステムを更新・設定した.データ欠損がなるべく無いよう,複数日でエラー対処を行い,ネットワークが原因による欠損は無くなった.具体的には、補助的なアンテナを付与したり、PCを新たな機器に交換する等の改良を進めた.
②本研究を進める上で,メンテナンス作業が1つの障害になっていた.このため,センサ校正後,その状態をなるべく保つ温度や湿度削減方法を実験で検証し,標準ガスを現場で用いた作業を不要とできる可能性を見出した.検討の結果、センサを校正した後に、シリカゲルを入れたビニルを密閉し、比較的低温状態で保存することにより校正の効果が維持されることが分かった.
③2007年以来取得している観測データのすべてを接合し,長期時系列解析を地点毎に行うための基礎検討を行った.長期の観測では、ある年次にセンサのスペックが変更になった年度があった.この年度の前後で観測データの平均レベルなど、基本的な感度が変わっていないか、良く検討する必要がある.結論として、10年程度の間の生活環境圏におけるCO2濃度の変化と、コロナの影響、この2点の影響を考察することを目標としたい.
④極端地域(東京中心地など)における観測実験や,湖沼における観測に備え,ラズベリパイを用いた計測システムの立ち上げ実験を行った.安価な新たなセンサの導入実験も行ったが,ノイズが多く含まれるため,従来型センサとラズベリパイの組み合わせによる装置校正が望ましいことが見いだされた.それでも,費用に関しては十分に削減でき,より多点での計測を進めることができることが確認された.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K04716
ID情報
  • 課題番号 : 20K04716
  • 体系的課題番号 : JP20K04716