共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

CLILにおける「見える言語指導」に基づく指導技法の開発・研修・検証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K00800
体系的課題番号
JP19K00800
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究の目的は、CLIL(内容言語統合型学習)における「見える言語指導」の理論を構築し、「内容(理科や社会などの一般教科の知識・技能)と言語(英語の知識・技能)」を統合する指導技法を体系化した上で、その学習過程と結果を検証することにある。その取り組みは、(1)「見える言語指導」の技法を、文献研究や教室でのフィールドワークにより収集して体系化し(指導法開発)、(2) その習得を目的とした教員研修を行って通年にわたる授業実践を行い(指導法実践)、(3) その指導による学習の過程と結果を、生徒が産出した話し言葉や書き言葉の談話分析により明らかにする(指導法検証)、の3段階に分けて行っている。今年度は、昨年度の(1) 指導法開発(文献研究と授業観察から導出された理論的枠組みと実践指導技法)に基づき、 (2)の教員研修と授業実践を予定していたが、コロナ禍のため、半分程度の取り組みに留まった。教員研修については、年間で20回程度を予定していたが、10回の実施(対面5回、オンライン5回)となった。また、授業実践に関しても、研究協力校での7科目14時間程度しか実施できず、「見える言語指導」による学習を分析するための十分なデータが集まらなかった。しかしながら、本研究により得られた知見の一部を反映した小学校検定教科書と研究図書の出版、およびオンライン講演・研修(最も多い回で250名程度が参加)により、研究成果(特に科目特有の用語・概念・表現に対するジャンル意識、教科内容と日常生活を結び付けることによる学術英語と日常英語の使用、英語教育技法の具体的活用)の社会的還元に一定の成果をあげることができた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K00800
ID情報
  • 課題番号 : 19K00800
  • 体系的課題番号 : JP19K00800