2016年4月 - 2019年3月
ヘテロクロマチン因子HP1欠損による精神疾患モデルマウスの確立と原因の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
エピジェネティックな制御機構が破綻することによって,自閉症,双極性障害,うつ等の様々な精神疾患の発症につながることが広く知られてきている.本研究ではこれまで報告の少ないヒストン修飾因子の一つである,ヘテロクロマチンプロテイン1(HP1)に着目し,HP1欠損マウスを新たな精神疾患モデルマウスとして確立し,エピジェネティック制御機構と病因との関連を解明しようと試みた.網羅的行動解析からは,このマウスが不安・うつ様の症状を持つこと,抗不安薬や抗うつ薬ではなく,ドーパミン神経系に関わる薬物が不安・うつ様の行動を改善することを行動薬理学的解析から見出した.
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- 課題番号 : 16K07090
- 体系的課題番号 : JP16K07090