論文

査読有り
2016年

冬季における日中の加温が促成トマトの収量に及ぼす影響

園芸学研究
  • 龍 勝利
  • ,
  • 井手 治
  • ,
  • 森山 友幸

15
3
開始ページ
297
終了ページ
303
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2503/hrj.15.297
出版者・発行元
一般社団法人 園芸学会

促成トマト栽培では,低温による生育速度の低下や生理障害を回避するため加温が行われているが,福岡県におけるハウス内の昼温は生育適温を下回ることが多い.本実験では,日中の加温が商品果収量に及ぼす影響について検討した.1~2月の日中にハウス内の気温を20°Cに加温し,昼温を高めることで,開花間隔ならびに果実の成熟期間が短縮され,奇形果が減少して商品果数が増加した.さらに,日中加温処理期間中に開花した果房において果実肥大が促進された.光合成速度が速まり物質生産が増加するとともに,果実への転流が増加して果重が増加したと推察された.これらの要因により,4~5月の商品果収量が増加することが明らかとなった.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2503/hrj.15.297
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005266449
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11608561
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/027560671
ID情報
  • DOI : 10.2503/hrj.15.297
  • ISSN : 1347-2658
  • CiNii Articles ID : 130005266449
  • CiNii Books ID : AA11608561

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