資料公開

資料公開

タイトル K-tai Campus: 携帯電話による大学情報配信システムの開発とその利用
カテゴリ その他
概要 NIME研究報告32-2007

本報告書は、2005 年11 月に筆者らが大学等の高等教育機関に対してサービスを開始した、携帯電話による情報配信システムK-tai Campus の構築とその利用方法についてまとめたものである。独立行政法人メディア教育開発センターは、大学への教育支援という観点からNIME-glad をはじめとしてさまざまなIT を活用した教育支援サービスを提供・提案しており、K-tai Campus もその一つである。

K-tai Campus は学生のほとんどが持つ携帯電話を利用して、学校内、学部内、学科内、講義内における情報流通を促進し、教員と学生との学習等に関するコミュニケーションの活性化を狙ったシステムである。システム設計で考慮したのは大学、高等専門学校などの高等教育機関に負担がかかると思われるシステム運営・管理をNIME が行う、ASP (Application Service Provider)によるサービス提供を行うことである。これにより、利用機関の教員や学生は携帯電話またはインターネットに接続されたPC のブラウザでNIME に設置されたサーバ(URL: http://k-tai.nime.ac.jp/) にアクセスするだけでサービスを受けることができるようになっている。

目次

第Ⅰ部 システム構築
1. はじめに
2. 情報配信システムの機能設計
2.1 利用対象とサービス概要
2.2 掲載情報の分類とアクセス手順
2.3 利用者に適した情報の管理
2.4 携帯電話とPC の併用
2.5 情報テンプレート
2.6 利用者の識別によるアクセス可能な情報の提示
2.7 メール配信機能
2.8 携帯電話キャリアへの対応
2.9 講義への支援機能
3. 構築システム
3.1 システムの概要
3.2 利用者の動作環境
3.3 サーバのハードウェア構成
3.4 システム管理の方針
4. 利用事例
5. おわりに

第Ⅱ部 利用手続きと操作
1. 利用申請様式の準備
2. システムへのアクセス方法
3. 携帯電話・PC 兼用画面の操作
3.1 大学選択
3.2 掲示板の情報閲覧
3.3 学内情報へのアクセス
3.4 掲示板への情報掲載
3.5 お知らせメール機能
3.6 講義質問メール受信
3.7 授業質問メールの送信
3.8 メールアドレスの変更
3.9 パスワード変更
4. 教職員PC 画面の操作
4.1 学内情報へのアクセス
4.2 掲示板の情報閲覧
4.3 掲示板の情報編集
4.4 お知らせメール機能
4.5 グループの設定と受信者の設定
4.6 グループに登録された受信者の削除
4.7 メール配信での任意メールアドレス追加
4.8 グループの複製と名称変更
4.9 アンケート作成
4.10 個人情報の変更
4.11 講義質問メール受信の変更
5. 管理者専用画面の操作
5.1 学内ページへのログインと管理

付録
A. K-tai Campus の利用申請書
B. K-tai Campus 利用規約
C. K-tai Campus FAQ
D. NIME メールマガジン第五号掲載記事
E. 宣伝用チラシ
タイトル 携帯電話を用いた情報配信システムによる高等教育機関へのサービス提供
カテゴリ 研究論文
概要 2005 年11 月、独立行政法人メディア教育開発センター(以下、NIME と表記)では、大学への教育支援という観点より、携帯電話による情報配信システムK-tai Campus を開発し、サービスを開始した。本システムは学生のほとんどが持つ携帯電話を利用して、学校内、学部内、学科内、講義内における情報流通を促進し、教員と学生との学習等に関するコミュニケーションの活性化を狙うものである。大学、高等専門学校などの高等教育機関の教員や学生はNIMEのサーバをアクセスしてサービスを受けることができる。
 K-tai Campus では、掲示板による誰もがアクセスできる公開情報とID/パスワード認証による学校内、学部内、学科内、講義内にアクセス制限する学内情報の提供と、メール配信による連絡の送信が可能であり、授業や大学の運営支援に役立てられることが期待できる。本稿では構築したシステムでのサービス提供の内容について述べる。
タイトル 大学における学習者同定に関する技術と運用に関する調査
カテゴリ その他
概要 NIME研究報告31-2007

目次
1 大学における学習者同定技術の利用の背景(清水康敬)
2 大学における学習者同定技術の概観(西森年寿)
3 実践事例調査
3.1 テンプル大学によるプロクターサービス(辻 靖彦)
3.2 名城大学における非接触型IC カードFeliCa を用いた学生証による出欠管理システム
~入館管理を中心として~ (葉田善章)
3.3 千葉工業大学における手のひら静脈認証IC 学生証(西森年寿)
3.4 e ラーニング実践校での同定(葉田善章)
4 研究開発事例調査
4.1 日本女子大学における顔認証システムを利用した出欠管理システム
-携帯電話を用いた遠隔講義出欠管理システム-(稲葉利江子)
4.2 東京大学におけるIC カード機能付き学生証を利用した出欠管理システム
-LMS CFIVE との連携-(西森年寿)
5 個人同定技術の動向(稲葉利江子)
6 個人同定技術の今後の展望と課題(辻 靖彦)
タイトル 携帯電話によるキャンパス運営支援のためのASPサービス ―K-tai Campus の概要と利用―
カテゴリ 研究論文
概要  本稿で述べるK-tai Campus は,携帯サイトの掲示板,メール配信の機能を持ち,利用機関の学生が持つ携帯電話を利用した高等教育機関のキャンパス運営を支援することを目指したシステムである。携帯電話は多くの学生が所有しており,いつでもどこでも学生が情報を得ることができるというメリットがある。このため,キャンパス運営の情報提供ツールとしての利用が期待されており,本システムは導入を検討している機関への支援を目指している。また,利用機関がシステムの運用や管理をすることなく簡便に利用できるよう,ASP(Application Service Provider)形式で提供を行っている。このことから,ネットワーク経由で利用機関が情報を本システムに掲載するだけで携帯電話へのキャンパス情報の配信が可能となっている。本稿では,独立行政法人メディア教育開発センター(NIME)で設計・開発を行い,高等教育機関にサービス提供しているK-tai Campus の概要と利用について述べる。