2012年4月 - 2015年3月
口腔細菌が誘発する炎症性腸炎悪化における病原メカニズムの解明と高リスク株の特定
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
う蝕の原因菌である Streptococcus mutans は、血液中に侵入し病原性を示すことがあると知られている。本研究では、 マウス腸炎モデルを用いた分析等によって S. mutans の炎症性腸疾患に及ぼす影響を検討した結果、S. mutans は何らかの理由で血液中に侵入すると、菌体表層のコラーゲン結合タンパクにより肝臓組織に局在し、各種サイトカインの分泌を誘導することで、腸炎の悪化が生じることが示された。また、Streptococcus sanguinis のような他の口腔レンサ細菌でも同様に腸炎悪化を惹起する可能性が示唆された。
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- 課題番号 : 24390461
- 体系的課題番号 : JP24390461