2015年11月
統合型河川・浅海域土砂輸送モデルを用いた河川由来懸濁態放射性核種の海洋分散解析
土木学会論文集B2(海岸工学)
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- 巻
- 71
- 号
- 2
- 開始ページ
- 565
- 終了ページ
- 570
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/kaigan.71.I_565
- 出版者・発行元
- 土木学会
福島第一原発由来の放射性核種の沿岸域での137Csインベントリを正確に把握するために,3段ネスト高解像度領域土砂輸送モデルを用いて,河川由来の土砂や海底堆積土から再懸濁して海洋中を再循環する土砂輸送,および懸濁粒子に付着した懸濁態137Csの海洋分散評価を行った.水深200m以深の沖合堆積物中に出現する高濃度の懸濁態137Csの起源について評価した結果,予想されていた浅海域からの土砂輸送の寄与は小さく,有機物系粒子に吸着した137Csが関与する可能性が示唆された.また,水深600m程度の沖合海域では仙台湾沖をソースとする南向き細粒土砂フラックスが等深線にそうように発達すること,河川からの懸濁質の再循環は水深30m以浅の浅海域に限定されることなどが明かになった.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/kaigan.71.I_565
- ISSN : 1884-2399
- ISSN : 1883-8944
- J-Global ID : 201502212429268858
- CiNii Articles ID : 130005109282