2016年4月 - 2019年3月
多様な災害に対応する避難行動モデルの精緻化とロバストな避難安全性の評価
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
複数な災害シナリオを考慮した最適な避難誘導方法を検討するために、避難行動データの収集、精緻な避難行動モデルの検討、地下空間をケーススタディとしたシミュレーションによる避難安全性の評価を行った。その成果として、夜間津波避難に避難行動を分析したところ、誘導灯の寸法や光量が大きくなるに伴い総歩行時間が短くなる傾向などを明らかにした。また、大規模地下空間の避難では、最短経路に加えて混雑を回避するような経路選択を考慮することで、火災時、浸水時ともに、避難場所が分散されて使われるようになり、避難場所数に応じた避難時間に近づいた。さらに一部の避難者を特定の避難場所に誘導することで、避難時間が短縮できた。
- ID情報
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- 課題番号 : 16K06642
- 体系的課題番号 : JP16K06642