本研究の目的は、精神障がい者のコミュニケーションロボットに対する印象評価を行い、ロボット活用の汎用性について検討することである。東海地方にある精神科デイケア3施設にコミュニケーションロボットを2週間設置し、自記式無記名式質問紙調査を実施した。コミュニケーションロボットと会話など関わりを持った精神障がい者に「会話に関するアンケート」を実施した。また、デイケア参加にした精神障がい者に「印象に関するアンケート」を実施した。結果、精神障がい者は、コミュニケーションロボットに対し「安心する」、「かわいらしい」、「やさしい」という肯定的な印象を抱いている人が多かった。今後、精神障がい者に対するロボットの活用に関して、受け入れがよい可能性が示唆された。(著者抄録)