雑記帳
調整業務続く
年度始まってから、落ち着いて通常の研究業務ができない日々。
焦りますねー。論文執筆が完全に渋滞中です。
「今年度から」の大学業務だけでなく、
連携している行政のほうも大きく体制変更があったため、
先週(今週も)、なんだかんだと会議。。。
ま、そろそろ落ち着くでしょうか。
今年度も、いろいろな目的で、シカとサルの学術捕獲が各所で続きます
サルのほうは、さっそく今週末から白神で行うことになりそうですね。
週末は・・・
しばし休みはなそうだし、体力維持は必要ですよね、と言い訳を言いながら
(まあ休みですので)、
完全に春モードの里を歩いてみたり、
先週に引き続き、雪山の方に出向いてみたり。
湯殿山の急登を少し登ってみました。
暑さにめげそうになりましたが、テレマークの良い練習にはなりましたね。
今週は、業務の合間に少しでも論文書きを進めたいですねー。
@じたく
新規の業務
今年度からはじまる新規業務が何かと多く、
こちらの更新も滞りがちでしたね。
ちなみに、
大学として、野生動物管理を推進する、ということで
農山村リジェネレーション共創研究センター
というものが全学組織として作られました
これに付随して、
(ようやく、ですが・・・)
東北野生動物管理研究交流会を再開させます
今年の11月9日(土曜日)に山形市で開催予定ですので、
詳細が決まり次第アナウンスします
研究の方面でも、新たに獲得した科研費などの関係で、
海外の業者とやり取りが続いて、何かと大変でして・・・。
研究室のほうも、新年度からメンバーの多くが変わり、
継続の研究ではなく、新しい研究を開始しなければなりません。
(教員としての本業ですが)そのサポート業務も続ています
ま、いろいろと新たなことを始めるというのは、
しんどい部分もありますが、それなりにやりがいはあるかもしれませんね
PS
新たなことと言えば、
先日の休みに鳥海山に登って、テレマークの練習
雪質の変化に苦しめられましたね
昨年も同じ時期に行きましたが、雪の量はほぼ同じぐらい、ですかね
滑れる斜面までのアクセスが結構長いので(この日の総移動距離は20キロ以上)、
休みなのに、かなりの疲労がたまりました
科学(岩波書店)に寄稿しました
岩波書店から出版されている、かなり歴史の長い雑誌「科学」に
「野生動物とどう付き合うか―共存のための管理」という特集が組まれ、
以下の依頼原稿を掲載してもらいました
縮む社会における 「あるべき将来像」に向けた野生動物の管理
科学 94(4) 342-346
昨年、生態学会の公開シンポでお話しさせていただいた内容(こちら。パワポ資料もあり)を
アップグレードして活字にしたものです。
野生動物管理という分野に何かとスポットが当たりやすくなってきましたが、
この分野に対する誤解や、縮む社会だからこそ生じるうる新たなリスクを理解して頂き、
未来(あるべき将来像)に向けた「手段」の一つとして活用していただきたい、
という内容です。
オープンアクセスではないので、本屋さんか図書館なので読めるかと思います。
私以外の掲載記事も、読みごたえがあるものがたくさんあります
ぜひ。
@だいがく
帰宅
昨日、白神の調査を終え帰宅。
今回は粛々と痕跡集め。
合計で100キロ以上はスキーで歩きました。
融雪速度は、結果的には昨年よりは遅いようですが、
継続的に小雪だった今年の冬。
例年なら雪で守られるはずの低木類を植食動物は積極的に消費しているようですね。
サルの痕跡がつけられた樹木だけでも、数千個体は記録したでしょうか。
新記録かもしれません。
白神の内陸側のシカ痕跡はかなり限定的。
ただ、着実に広がっている印象です。
データ整理をしたのち、関係者と情報共有を進めたいですが、
どこを現実的な着地点とした管理を目指すべきか、
実際に「現場をよく知る方々」で議論する場が必要な気がします。
本日はもろもろの片付け業務。
黄砂がひどいので、ちょっとしんどい感じでした。
南東北は完全に春な感じですね。
ショウジョウバカマやオクチョウジザクラが咲き始めているようで。
さて、明日からは新年度。
なぜかメディア取材が続きますが、デスクワークに戻りますかね。
@じたく
痕跡調査
南八甲田から白神に場所を移して、引き続き各種調査中です
先月は白神の日本海側(深浦町)でシカ調査に入りましたが、今回は内陸側(西目屋村)。
深浦ほどではないですが、やはりちょこちょこシカの侵入がみられます
ステップ幅が22.5センチ以下で、主蹄が細くとがっているのがシカの足跡の特徴です。
(学生がつけてくれたものですが、22.5センチを即座に判断するために、ストックにテープを巻いておくと便利)
周辺には嗜好性が高いアオキの食痕も多数、といった感じです。
ただ、まとまって越冬している、という場所は今のところ見つけられていません。
こうしたシカ痕跡を探索しつつ、例年通りのサルの痕跡も探索
低木類につけられた痕跡は比較的容易に発見できますが、高木類は結構しんどいんですよね
サルによるブナの食痕
(採食中、枝を下に落とすことが多いので、それもヒントに)
サルによるトチノキの冬芽の食痕
(通常樹皮は食べず。冬芽は、多くの場合、芽全体を食べずに、芽鱗の一部が残っているのも特徴)
サル食痕のため上層を探したり、足跡やシカ食痕のため下層を探したり、
首が痛くなりますね。
さて、本日も調査を継続しなければならないのですが、現在大雨のため待機中。
どうなることやら。
@ひろさき
PS
昼間に突然飛び出してきたモモンガ
白神ではじめて見ました。集落の結構近場に営巣木もあるようで。