2016年2月
饅頭の調査から福岡県の地域的特色を動態地誌的に探究する地理学習 -単元「なぜ,福岡県の名物饅頭は白餡なのか?」中学2年・地理的分野(身近な地域の調査)-
社会科実践研究
- 巻
- 号
- 6
- 開始ページ
- 13
- 終了ページ
- 24
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 福岡社会科教育実践学会
本小論は,本小論の目的は,中学校社会科において,「生きる力」として「視点や方法」の「活用」が強く反映された地理的分野の動態地誌的方法による身近な地域調査の学習指導計画案を,模擬授業実践とともにその方法と可能性を以下3点から明らかにした。①動態地誌的学習方法,主題学習及び中核方式の「視点や方法」を身近な地域の課題解決に「活用」した指導計画・模擬実践,②日常知としての地域的特色である地元名物饅頭をもとに,域内の他者と協働的に自らの見方を,地図や統計等の資料の活用,事象の説明や自分の解釈を加えた論述,意見交換などを通して意味付け直す指導計画・模擬実践,③近代産業遺産申請へのパフォーマンス課題のアセスメント活動による,学習としての評価を計画に位置付けた探究型学習の計画・模擬実践。