共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2022年3月

『瀬戸内海言語図巻』の追跡調査による音声言語地図の作成と言語変容の研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
17H02340
体系的課題番号
JP17H02340
配分額
(総額)
16,510,000円
(直接経費)
12,700,000円
(間接経費)
3,810,000円

研究開始の2017年から2019年までの3年間は、経年調査による言語地図作成のための調査を進めることである。2018年度は43地点で、調査済み地点数が計画よりもやや少なくなっている。瀬戸内島嶼部の激しい人口減のため、予定していた地点に該当者がいないことと、いろいろな機関に依頼した話者紹介も思い通りにはいかないことである。さらに、予期せぬこととして、2018年は西日本豪雨があった。調査対象地域の広い範囲で大きな被害が出て、とても調査に出かけられる状況ではなかった。さらに、自治体関係者も事後対策に追われ、話者紹介をお願いすることは無理であった。
ただ、LAS少年層話者に今年度は4名調査出来、昨年度の18名と合わせて20名を超えているのでで、個人の言語形成期以後の言語習得という目的にあうデータは予定どおりに集められた。そこで、大分県姫島の話者をケーススタディーとして、7月にリトアニアで開催される世界方言学者会議で発表し、論文にもした。
音声地図項目のデータ収録は、これまでの調査地点のほぼ全地点でできているが、まだ音声の切り取り作業をしているところで、具体的なものの作成は2020年以降の予定である。
年度末にミーティングを開催し、経年変化に関する講演と研究発表と、次年度に向けての協議を行った。
上記のように、2019年までは調査に重点を置いているので、2018年は国際学会での口頭発表1件と、論文は2編である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H02340
ID情報
  • 課題番号 : 17H02340
  • 体系的課題番号 : JP17H02340