ゴルジ体蛋白質Giantinに変異を持ち、骨軟骨形成不全症を示すOCDラットにおける軟骨内骨化は初期の段階から遅延していることを明らかにした。また、OCDラットが呈する全身性の皮下水腫にはリンパ管の形成異常および血管透過性の亢進が関与している可能性を示した。これらはゴルジ体蛋白質Giantinの発生過程の役割に関する世界で初めての報告であり、骨軟骨形成不全症および水腫の発症における新たな原因を示したものである。