2017年
子どもと母親への災害時の心身医学的支援 (特集 大災害時に心身医療がやるべきこと,できること)
心身医学 = Japanese journal of psychosomatic medicine
- ,
- 巻
- 57
- 号
- 3
- 開始ページ
- 251
- 終了ページ
- 256
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.15064/jjpm.57.3_251
- 出版者・発行元
- 日本心身医学会 ; 1976-
子どもは災害直後の緊急避難行動から中長期の避難生活に至るまで、特別な支援が必要とされる要援護者であるが、主にその支援を担うのは子どもの母親である。本稿では子どもおよびその母親の心身症状や、母親の心身症状を誘発する子育て世帯の被災経験について解説する。災害発生後の子どもの心身症状の安定には、身近な大人、特に母親の心身の安定が必要不可欠であり、母親の心身の安定には、衣食住に関連した現実的な支援が最も有効である。大規模災害後の心身医学的なサポートは、被災地を離れた子育て家族を含む広域な支援体制とする必要がある。そして母子には、災害発生の直後のみならず中長期にわたってさまざまな心身症状が出現することを忘れてはならない。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.15064/jjpm.57.3_251
- ISSN : 0385-0307
- J-Global ID : 201702210177557797
- CiNii Articles ID : 40021112139
- CiNii Books ID : AN00121636