基本情報

所属
岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 物質化学コース 教授
工学研究科 教授
学位
博士(工学)(京都大学)

研究者番号
60386638
J-GLOBAL ID
200901036351624500
researchmap会員ID
5000086058

外部リンク

金属錯体は、電子状態の多様な金属イオンと、設計性に富んだ有機配位子で構成され、2つをうまく組み合わせ規則的に配列された集積型金属錯体は、無機物や有機物を超える物性や機能が期待されています。我々は、基本単位となる金属錯体を合成し、それらを固体中で上手に並べ、新しい物性を開拓しようとしています。

(1)異種金属一次元鎖錯体
導電/磁気物性の対象化合物であるd-バンドを形成する一次元鎖錯体は、KCP、マグナス塩、ハロゲン架橋のMXやMMXなどの、単一種金属が並んだ化合物があります。しかし、直接の金属結合を有する一次元鎖錯体は少なく、その理由の1つに、一次元鎖錯体の合理的な合成法が確立していないことが挙げられます。また、扱われる金属は、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、パラジウム(Pd)と非常に限られています。そのような中、私は、2種類の金属錯体同士のHOMO-LUMO相互作用を利用して、複数種類の金属が並んだ新しいタイプの一次元鎖錯体の合成に成功しています。様々な金属を自在に数珠繋ぎに並べ、そこでの新しい物性発現を狙っています。

(2)ポリオキソメタレートと白金多核錯体の混合原子価集積体
ポリオキソメタレート(POM)は、高酸化状態の金属が酸素で連結された球形のアニオン性多核金属錯体です。球の中には様々なアニオンを取り込め、金属種と金属核数が変わることで、性状の異なるPOMが合成されています。固体酸化物を切り出した分子構造をもつPOMは、一電子還元すると、その不対電子は球上を非局在化しますが、POM同士の電子的な相互作用が弱く、バルク固体では絶縁体です。我々は、これらPOMを、固体中で確かな相互作用をもって配列し、アニオン性のPOMと、カチオン性の一次元状多核金属錯体から多彩な分子性導体を合成しています。


(3)多孔性配位高分子
多孔性配位高分子とは、金属の配位方向とデザインされた有機配位子からなる、細孔を有する金属錯体であり、活性炭やゼオライトと同様に細孔性材料として期待されています。様々なトポロジーをもつネットワークが形成可能で、この多孔性配位高分子の新たな機能性を模索しながら、新規物質の創製を進めています。


経歴

  6

委員歴

  4

論文

  76

MISC

  17

書籍等出版物

  6

講演・口頭発表等

  206

共同研究・競争的資金等の研究課題

  53

社会貢献活動

  5

メディア報道

  6