2016年4月 - 2019年3月
両生類の低温環境に対する適応の内分泌的調節機構
日本学術振興会 基盤研究(C) 基盤研究(C)
下垂体ホルモン分泌調節に関わる視床下部因子の入れ替わりが、変温動物から恒温動物への進化に関連していると想定し研究を行った。哺乳類と異なり、両生類ではCRF、AVT及びTRHがそれぞれTSH、ACTH及びPRLの分泌調節に携ること、両生類でも低温下でTRHの分泌が上昇することを考え合わせ、両生類の調節様式が低温適応に適したものであると結論した。一方、凍結耐性のあるニホンアマガエルは凍結刺激がグルコース合成を高め、その輸送体を組織特異的に発現させることを示した。また水中で越冬するウシガエル幼生の下垂体にのみ新規PRLが発現することを発見し、低温順応と新規PRLとの関連の解明が待たれる段階に達した。
- ID情報
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- 課題番号 : 16K07420
- 体系的課題番号 : JP16K07420