放射性セシウム捕捉ポテンシャルの溶液条件は移行リスクの推定に最適か?
日本土壌肥料学会2022年度東京大会
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- 開催年月日
- 2022年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京
- 国・地域
- 日本
土壌や鉱物の放射性セシウム(RCs)選択的吸着能の指標であるRCs捕捉ポテンシャル(RIP)は、RIP溶液中でのCs-137の固液分配係数(Kd)を定数倍して求められる。ただし、RIP溶液にはカルシウムイオン(Ca$^{2+}$)が高濃度で含まれるため、天然土壌での吸着挙動を模擬する最適条件かの検討は十分に行われてこなかった。そこで本研究では、風化黒雲母を対象に、様々な溶液条件下でKdを測定するとともにその規定要因を明らかにし、RIP溶液の移行リスク推定における適性を検証した。実験の結果、RIP溶液中の過剰なCa$^{2+}$が層の膨潤を促し、Cs吸着能を過大評価している可能性が示された。