共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年6月 - 2023年3月

ストカスティックマシンの創成を通じたソフトロボティクスの攻究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
18H05473
体系的課題番号
JP18H05473
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
102,310,000円
(直接経費)
78,700,000円
(間接経費)
23,610,000円

人間共存用のロボットや知能機械の実現に対する期待が高まっている.そのような背景において,従来の価値観とは異なり「やわらかさ」を基盤とした科学技術が重要となる.つまり,ソフトロボットややわらかい機械を実現することである.特に本研究では,ソフトロボットの「しなやかな知能」を実現するために、確率的な方法を探求する.(1)ゲルと化学反応ネットワークについて,化学反応の連鎖(ネットワーク)とハイドロゲルがカップルした系についてこれまで基礎研究を進めてきた.具体的にはBelousov-Zhabotinsky(BZ)反応と呼ばれる濃度振動や空間的なパターンを示す化学反応に着目した.BZ反応によってゲルが機械的な拍動や蠕動性を示すことを明らかにしてきた.本研究ではそのような仕組を用いて新しい情報処理系を構築することを検討した.(2)液滴の自発運動とその運動制御について,研究をスタートした.無水オレイン酸の加水分解反応と界面活性剤が共役することで、自走する液滴の運動制御を試みた.液滴の形状を上手く制御することで運動の方向を決定できることが明らかになってきた.(3)SMAワイヤの高速応答性とソフトロボットへの展開について,研究を開始した.形状記憶合金SMAの高速応答性について、研究分担者の澤田らによって見出されている.本テーマではその高速応答性を利用し,確率的な情報処理手法で柔らかいデバイスや機械への展開を目指す.
ソフトロボット研究としてトップレベルの拠点のEdinburgh University,Swiss Federal Institute of Technology in Lausanne, Scuola Superiore Sant'Annaらと共同研究を開始した.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PLANNED-18H05473
ID情報
  • 課題番号 : 18H05473
  • 体系的課題番号 : JP18H05473

この研究課題の成果一覧

論文

  32

MISC

  3

書籍等出版物

  1

講演・口頭発表等

  29