2013年
レパートリー・グリッド法を適用してとらえた社会不安の特徴
パーソナリティ研究
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- 巻
- 21
- 号
- 3
- 開始ページ
- 203
- 終了ページ
- 215
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2132/personality.21.203
- 出版者・発行元
- Japan Society of Personality Psychology
本研究は,パーソナル・コンストラクト理論(Kelly, 1955)に基づいたアセスメント法であるレパートリー・グリッド法(Rep)を用いて,社会不安が高い者における個人的構成概念の特徴を検討することを目的とした。人間と環境との相互作用という観点から個人的構成概念の特徴を把握できる社会不安用Repを開発し,社会不安の高い大学生18名を対象に実施した。その結果,社会不安が高い者に共通していると考えられるエレメントおよびコンストラクトの特徴が明らかになった。さらに,社会不安の高い者のなかでも,その個人的構成概念はさまざまであることが示され,社会不安用Repにおける調査対象者の反応は,大きく5カテゴリに分類された。今後は,Repを用いることによって,社会不安の高い個人の特徴を,従来の質問紙法よりも詳細にとらえていくことが期待される。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2132/personality.21.203
- ISSN : 1348-8406
- CiNii Articles ID : 130003363135
- CiNii Books ID : AA11873802