2017年
大血管外科手術において新規ナビゲーションシステムを用いた6症例に関する報告
生体医工学
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- 巻
- 55
- 号
- 5
- 開始ページ
- 434
- 終了ページ
- 434
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11239/jsmbe.55Annual.434
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本生体医工学会
<p>【背景】我々の人工血管置換術用手術ナビゲーションシステムは、2006年にプロトタイプ機による臨床応用を開始した。当該システムによる100症例の臨床経験を通して、精度向上や使いやすさの工夫を重ね、新規ナビゲーションシステムが再構築された。新システムの臨床応用を2016年6月に開始したので、本稿ではその経験について報告する。【方法】新システムを胸腹部大動脈人工血管置換術6例に適用した。患者の体位決定後、消毒前に患者と事前に取得した画像データとのレジストレーションを行い、術者の目標血管へのアプローチ法を決定した。皮膚切開及び癒着部の剥離を経て、術野を確保した後、目標血管周辺に存在する特徴点に基づいて患者と画像とのずれを補正し、肋間動脈を同定した。【結果】ナビゲーションは全例でスムーズに運用できた。ナビゲーションに要した時間は、皮膚切開前のアプローチ方法の決定に9.8±1.7分、術野における血管同定に6.4±1.5分であった。皮膚切開前のナビゲーションでは左胸から目標血管へ向かう方向のアプローチを画像で確認するために十分な精度が得られ、剥離後も肋間動脈の目標血管の位置及び走行を確認できた。【結論】新システムは、現在良好に運用できている。今後は、新システムを解剖学的に特異的な症例にも適用し、ナビゲーションが広く使用できることを示していきたい。</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11239/jsmbe.55Annual.434
- CiNii Articles ID : 130006077156