2014年4月 - 2017年3月
無細胞化技術と生体組織滅菌技術による自己組織化する前十字靭帯再建デバイスの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
スポーツ等で損傷する膝の前十字靭帯の治療では、患者自身の健常な腱を採取して再建に用いている。本研究では、新しい再建組織として腱特有の構造を有するブタ腱を対象とし、脱細胞化処理する手法と滅菌する手法を確立した。異種の動物であるヒツジの膝前十字靭帯再建実験で3ヶ月間機能することを確認し、脱細胞化組織の中枢部まで生体内でヒツジの自己細胞が浸潤し、微小血管が構築されることを明らかにした。また脱細胞化ブタ由来組織の破断荷重は、ヒツジ自家アキレス腱と同程度に維持されることが明らかとなった。本研究で、患者自身の腱の採取を必要とせずに治療が可能となる医療機器を開発する道を拓くデータを取得することができた
- ID情報
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- 課題番号 : 26282125
- 体系的課題番号 : JP26282125