基本情報

所属
関西大学 化学生命工学部 特任准教授 [常勤]
[Cross appointment] 芝浦工業大学
[Cross appointment] 神奈川工科大学
学位
博士(理学:物理学, 東京大学)
博士(情報科学:数学, 大阪大学)

J-GLOBAL ID
200901043255511296

外部リンク

 【研究活動】
専門は数理物理学です。原子よりも小さい世界の非線形性(例えば、ソリトン性の発現・消失)を明らかにするために非線形発展方程式に関する研究を行っています。とくに(反)物質世界が形成される本質に非線形性・非可換性がどれほど深く関わっているかに興味を持っていて、それに必要な数学(関数解析、作用素代数など)について研究を行っています。素粒子や原子核といったミクロな世界の法則から、宇宙や天体といったマクロな世界を明らかにすることが研究テーマの一つです。また原子核の二重ベータ崩壊からニュートリノの基本的な性質(例えば、マヨラナ性の正否)を明らかにする理論研究も行っています。このようにニュートリノの性質を調べることで(反)物質世界形成についての理解がより深まるかもしれません。近年では基礎的な数理研究を母体として、民間企業や医療機関との連携のもとで、理論物理学的知見の技術応用に関する研究や、数理医学に関する共同研究、数理経済学に関する教育・研究も推進しています。

これまでの研究のうちで主だったものでは、
◆[数学] B(X)加群理論の提唱 (MFAT 2017, AMP 2020)
◆[数学] Miura変換の一般化による高階抽象発展方程式論の定式化と厳密解表現 (M 2020)
◆[情報] スペクトル法に基づいた非線形Klein-Gordon方程式の精密計算法の開発(2019年計算科学技術CG賞受賞)
◆[情報] 無限次元力学系の有限次元表現 (2020年Best Presentation Award 受賞 @ICCMS2020 )
◆[物理] 重イオン反応における高速荷電平衡化機構の解明・公式化 (EPJA 2009, PRL 2010)
◆[物理] 核ソリトンの概念の提案及びその存在に関する理論的検証 (MPLA 2015, NJP 2019, F 2020)
◆[物理] 理論計算に基づいた低温ソリトン星の概念の提案 (NJP 2019 = "Top 20 Highest Altmetric Scores in New J. Phys.")
◆[物理] ニュートリノレス二重ベータ崩壊核行列要素の計算 (PRL 2016, 2020年HPCI優秀成果賞受賞)
を行ってきました(カッコ内は発表学術誌名の略称と発表年で、例えば"PRL 2010"は、2010年にPhys. Rev. Lett.誌に発表済という意味です)。


*** Publication Highlights (査読付論文 約70編) ***
第一著者として、代表的なものでは例えば、以下の学術誌に査読付研究論文を掲載しています。
[数学] "Methods Funct. Anal. Topology" (2編), "Adv. Math. Phys." (1編) ...
[物理学] "Phys. Rev. Lett." (2編), "New J. Phys." (1編) ...
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【教育活動】
関西大学では、物理学に関する講義、学習支援室での数学指導・物理学指導の他に、理工系3学部(システム理工学部、化学生命工学部、環境都市工学部)に共通の”物理学実験”を統括する主任教員として、様々な専門分野を目指す学生さんに自然法則を体験していただく機会を提供しています。学部によって"必修"、"選択必修"、"その他"などの履修分類の違いはありますが、一年生から四年生まですべての学年の方を受け入れています。これまでに物理を履修したことがない学生さんにも、物理学の基本法則をまずは体験することでより深い理解につなげていくための良い機会になると思います。履修についての質問や相談があればご連絡ください。


【受賞や記者発表など】
2020年Top 20 Highest Altmetric Scores in New Journal of Physics for 2019-2020 (Iwata-Stevenson, NJP 2019).
2020年Best Presentation Award @ICCMS 2020, Brisbane, Australia
2020年HPCI優秀成果賞: https://www.hpci-office.jp/pages/project_report_meeting
2019年計算科学技術CG賞: http://csed.sakura.ne.jp/archives/2046
2019年大阪大学 核物理研究センター CORE net program・課題採択(代表:岩田順敬)
2019年筑波大学 Multidisciplinary Cooperative Research Program・課題採択(代表:岩田順敬)
2019年HPCI・課題採択(代表:岩田順敬): www.hpci-office.jp/materials/adoptionlist2019_15.pdf
2018年スパコン京・課題採択(代表:岩田順敬): www.hpci-office.jp/materials/adoptionlist2018b_11.pdf
2018年産学連携共同研究協定・締結(東工大-カカクコム)(東工大側担当:岩田順敬)
2017年スパコン京・課題採択(代表:岩田順敬): www.hpci-office.jp/materials/adoptionlist2017b_11.pdf
2017年計算科学技術奨励賞:http://csed.sakura.ne.jp/archives/1572
2016年日経BP記事:http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/031801140/index.html
2016年記者発表(プレスリリース@東京大学):http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/4610/
2014年月刊JICFuS 研究紹介記事:http://www.jicfus.jp/jp/promotion/pr/mj/2014-4/
2010年記者発表(プレスリリース@東京大学):http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2010/24.html


論文

  75

書籍等出版物

  3

MISC

  23

講演・口頭発表等

  179

メディア報道

  12

その他

  4
  • 2019年度インド...インド工科大学Ropar校・招聘研究。 2016年度 中国...延辺大学・客員教授。 2009年4月~2012年12月 ドイツ(約4年)...GSI研究所・EMMI博士研究員。 2007年度 中国...大連理工大学・特別講師(数学)。 2007年5月~2007年 7月 フランス(約3ヶ月)...サクレー研究所・滞在研究。 2005年度 中国...大連海事大学・特別講師(数学)。 2004年度 中国...重慶工学院・特別講師(数学)。 ****** その他、イギリス・サリー大学、ドイツ・フランクフルト大学、ドイツ・エアランゲン=ニュルンベルク大学、ドイツ・ダルムシュタット工科大学、フランス・国立重イオン加速器研究所(GANIL)に共同研究のためにいずれも数週間程度滞在。また、フランス・ストラスブール大学にセミナーのため数日間滞在。
  • 東京工業大学 修士課程学生 「時間依存密度汎関理論による原子核間摩擦係数の微視的導出」 私が大学院修士論文の指導を担当させていただいた西川崇さんの修士論文が東京工業大学核友会賞に選ばれました。西川さんは修士課程を修了され、民間企業に就職されました。 http://www.lane.iir.titech.ac.jp/~chiba/photo/DSC_0736S.JPG https://researchmap.jp/joq4dfsmo-1999721/#_1999721
  • 東京工業大学 博士課程学生(2019年9月 博士課程修了) 「拘束条件付きハートリーフォック計算による核分裂ポテンシャル障壁の高さについての系統計算*」。Keanさんの博士論文が東京工業大学核友会賞に選ばれました。 *博士課程での研究課題の理論部分の指導を担当
  • インド工科大ローパー校 博士課程学生(2020年10月 博士課程修了) インド工科大ローパー校のShahariar Sarkarさんの博士論文の主要部分となった S. Sarkar, Y. Iwata, P. K. Raina, “Nuclear matrix elements for λ mechanism of 0νββ of 48Ca in nuclear shell-model: Closure versus nonclosure approach”, Phys. Rev. C 102 (2020) 034317. の研究指導を行いました。Sarkarさんが博士課程に入学した頃から実際にインド工科大に足を運んで議論するなどして共同研究を行いました(月に2回Skypeでの議論も継続しました)。この論文ではニュートリノレス二重ベータ崩壊における右巻きWボソンの影響についての計算結果を示しました。Sarkarさんの博士論文はインド工科大ローパー校の 優秀博士論文 Silver Medal に選ばれました。