2014年4月 - 2019年3月
緊急一時宿泊事業(シェルター事業)の実態と支援に関する総合的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では緊急一時宿泊事業(シェルター事業、現在は一時生活支援事業)の利用者調査等に取り組み、以下の知見を得た。A市のシェルター事業利用者597名のケース記録を分析し、利用者の大半が重層的な困難を抱えていることが明らかとなった。また、利用者のこれらの困難性を解明するため17名の利用者にインタビューを行い、以下の共通性と課題を明らかにした。①子ども時代に家庭崩壊や虐待を経験し、精神的安定や自尊感情を剥奪されている、②支えてくれる人や社会環境がなく孤立化し、追い詰められて住居喪失状態に至っている、③重層的困難を抱えた者を支援する同事業では相談員の役割は大きく、居住環境の改善とともに課題である。
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- 課題番号 : 26380807
- 体系的課題番号 : JP26380807