1997年 - 1999年
読みの行動の国際比較
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
日本語の表記には漢字・仮名混じり文という国際的にみても独自の形態が用いられている。このうち仮名は表記の上で英語やドイツ語のアルファベットと類似しているが、漢字は読みの認知心理学からみても多くの点で構造的にも機能的にも異なる。本研究は読みの国際比較を通してアルファベットを基礎とする英語やドイツ語と漢字・仮名混じり文を基礎とする日本語の相違点を視覚情報処理と言語情報処預の観点から明らかにするとともに、視力障害者の読みの国際比較をも行い上記の言語間比較を通して本邦での視力障害者の読みの改善への基礎データを得ることを目的としている。さらに日本語と表記の上で類縁関係にある中国語についても国際比較を通して粗似点と相違点を明らかにしようとしている。
研究期間中を通してGroner教授(スイス国)とベルン大学心理学研究室で英語、ドイツ語と日本語の読みの比較のための実験の共同研究を行った。言語間比較としてはドイツ語と英語間、ドイツ語と日本語間、英語と日本語間の読みの比較を行なっている。比較のための指標として、読みに係わるワーキングメモリ容量(リーディングスパンテストにより測定)を考慮した実験を行った。さらに、弱視者の読みの実験的研究はLegge教授(米国)がミネソタ大学心理学研究室を中心として盛んに行われている。
研究期間中を通してGroner教授(スイス国)とベルン大学心理学研究室で英語、ドイツ語と日本語の読みの比較のための実験の共同研究を行った。言語間比較としてはドイツ語と英語間、ドイツ語と日本語間、英語と日本語間の読みの比較を行なっている。比較のための指標として、読みに係わるワーキングメモリ容量(リーディングスパンテストにより測定)を考慮した実験を行った。さらに、弱視者の読みの実験的研究はLegge教授(米国)がミネソタ大学心理学研究室を中心として盛んに行われている。
- ID情報
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- 課題番号 : 09044007
- 体系的課題番号 : JP09044007