2016年4月 - 2020年3月
男性の生殖論に向けて―出生前検査における男性の経験に関する調査
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
パートナーの妊娠期に経験したこと、特に出生前検査などの胎児診断に対する思いや経験について、男性10名(うち1名はパートナーが同席)についてたずねた。出生前検査の受検にかかわる話し合いは妊娠期間において夫婦が同等に参加する特異な状況であることが示された。また、妊娠の始期におけるハードルとして男性不妊が挙げられる。男性不妊の治療を行う専門医へのインタビューから、男性の性アイデンティティを揺るがす染色体検査の存在や夫婦のパワーバランスには産婦人科のイニシアティブという医療の事情が関係していることが指摘された。
- ID情報
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- 課題番号 : 16K13410
- 体系的課題番号 : JP16K13410