Works(作品等)

2014年7月

リストラとダイエット


作品分類
その他
発表場所
神戸女子大学神戸女子短期大学 食物と健康

会社も身体も、どこかに足りないものがあっては正常に機能しないのである。必要最低限の人材確保や栄養確保は、何かを削る以上に大切であり、ダイエットという見地からすれば、太っているからといって何かを減らすのではなく、不足しているものがないか、すなわち基礎代謝を下げる原因となっているものはないかをしっかりと確認してから、明らかに過剰なものを適正な量に修正するという順序を守らなければならないのである。ということは、体重を減らそうと考えている人に、一時的には「もっと食べてください」ということになるのだ。そのように言うのは勇気がいるかもしれないが、科学的(生理学的)には当然のことであるため、我々はエンターテインメントとしてのダイエットにより健康を害する危険性に細心の注意を払わねばならない。現在の日本社会では、必要十分な食糧が手に入るのだから、それらをバランス良く組み合わせ、過不足なく食べ、適切な量の運動