2013年4月 - 2016年3月
三次元カルベン錯体を基盤とした多機能性動的球状集合体の創出
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
アダマンタン誘導体とイミダゾリウム塩またはベンズイミダゾリウム塩を連結した三脚性配位子群を合成し、酸化銀との反応により高収率で三次元カルベン錯体群を構築した。単結晶X線構造解析により、ねじれたらせん状の三次元構造であった。これらの錯体は非極性溶媒中で静電相互作用および溶媒効果により、球状集合体を生成した。また、カルベン金錯体を作製し、同様の条件下ではサイズの小さい球状集合体が形成していた。低温にすると球状集合体のサイズが増大し、凍結乾燥によりファイバーへと形態変化することが分かった。さらに、長鎖アルキル基を導入した三次元錯体からは、極性溶媒中でベシクルを生成することを明らかにした。
- ID情報
-
- 課題番号 : 25410133
- 体系的課題番号 : JP25410133