2016年4月 - 2019年3月
リゾホスファチジン酸シグナル伝達系をターゲットとした新規抗うつ薬の創薬研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
リゾホスファチジン酸(LPA)は、LPA受容体(LPAR)と結合し細胞内情報伝達系を調節する。本研究では、LPAシグナル伝達系が新規ストレス関連疾患治療薬の創薬ターゲットとなりうるか検討した。マウスにLPAR を阻害するBrP-LPAを投与すると抗不安様作用が認められた。また、社会的敗北ストレスを負荷したマウスにLPA シグナル伝達系の主要分子であるRho kinaseを阻害するfasudil を投与した結果、ストレスに対して予防効果があった。以上より、LPAシグナル伝達系の調節は、ストレス関連疾患治療薬の創薬ターゲットとなる可能性が考えられた。
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- 課題番号 : 16K10201
- 体系的課題番号 : JP16K10201