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2018年3月26日

拡大するシカ―戦後70年の分布変化―

日本森林学会大会学術講演集
  • 小泉透
  • 荒木良太
  • 岡輝樹
  • 相川拓也
  • 青木正成
  • 石田朗
  • 江口則和
  • 釜田淳志
  • 川本朋慶
  • 小林喬子
  • 近藤洋史
  • 佐藤那美
  • 島田卓哉
  • 高橋裕史
  • 中下留美子
  • 中田靖彦
  • 永田純子
  • 中西敬宏
  • 松浦友紀子
  • 三浦貴弘
  • 諸澤崇裕
  • 八代田千鶴
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129th
開始ページ
107
終了ページ
828
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11519/jfsc.129.0_828
出版者・発行元
日本森林学会

<p>1978から2014年に調査されたシカの分布情報を用いて、5倍地域区画(5kmメッシュ)を単位に、1945年、1954年、1964年、1978年、2003年、2011年、2014年における全国分布を復元した。1945から2014年の間に、シカの分布域は5.3倍に拡大し、2014年時点で国土の53.5%を占め,年拡大率は1.025(R^2=0.992)であった。国土数値情報および国勢調査を用いて分布区画の標高、最深積雪深、森林率、人口密度を求めた。Manlyほか(2002)の方法により環境選択性を解析した結果、かつて標高の高い森林地域に分布が限定されていたシカは、その後低標高の森林と農地が混在する地域へ分布を拡大させたことが明らかとなった。また、1978年には既に分布区画の22.3%が最深積雪深80cm以上の地域によって占められており、積雪地域への分布拡大は寡雪地域でのシカの過飽和による流入だけでなく、積雪地域内での拡大によるものでもあったことを示していた。また、人口密度500人/平方km以上の都市地域へのシカの進出が顕著となっており、欧米同様シカの都市化が新たな問題となることが示唆された。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11519/jfsc.129.0_828
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201802268759646124
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007376510
ID情報
  • DOI : 10.11519/jfsc.129.0_828
  • ISSN : 2187-6576
  • J-Global ID : 201802268759646124
  • CiNii Articles ID : 130007376510

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