MISC

2022年10月

科学と技術のための核データ国際会議(ND2022),5; 宇宙核物理

核データニュース(インターネット)
  • 小浦 寛之

133
開始ページ
44
終了ページ
48
記述言語
日本語
掲載種別

2022年7月に米国サクラメントで開催された第15回科学と技術のための核データ国際会議(ND2022)の宇宙核物理(現地時間7月26日(火)9時30分、日本時間7月27日(水)1時30分開始)について報告を行った。全部で4講演あり、スイスPSIのNadine Mariel Chieraは長寿命の放射性核種を測定する研究を紹介し、天体における元素合成のうちs過程と呼ばれる元素合成に関わるSm-146, Gd-148, Dy-154の高精度測定について、PSIの測定システムERAWASTの紹介とともに報告した。同じくPSIのRugard DresslerはMn-53の中性子捕獲断面積測定について、ERAWASTシステムを用いた解析を報告した。英国エジンバラ大学Nikolay SosninはSe-77,78の中性子捕獲断面積についてスイスCERNのn\_TOF実験施設を用いた測定について報告した。イタリアLaboratori Nazionali del SudのSimone Amaducciはやはりn\_TOFを用いたCe-140の中性子捕獲断面積測定の報告を行った。どれもs過程に関わる実験であり、核データの地道な測定が天体各物類に貢献していることを示す成果であった。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5076041
ID情報
  • ISSN : 0385-4876

エクスポート
BibTeX RIS