福島地区における放射能のPHITSによる空間線量シミュレーション
19th Pacific Basin Nuclear Conference (PBNC 2014)
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- 開催年月日
- 2014年8月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 国・地域
- カナダ
原子力発電所の事故から今や3年が経過した。被ばく線量に寄与する主たる核種は放射性セシウム(放射性Cs)である。事故により福島県の表層土壌に蓄積された放射性Csの時間に対する分布の予測と将来における環境中の輸送機構は、線量への影響評価においては不可欠である。Csは粘土が多く含まれる土壌に吸着されることが知られているため、放射性Csの輸送機構は主として水流による地表面の土壌侵食と土壌粒子に吸着した放射性Csの水系による運搬と考えられる。福島長期環境動態プロジェクト(F-TRACE project)では放射性Csの輸送について、侵食過程と運搬過程を流域モデルにより計算している。これらの予測結果に基づき、PHITS(粒子重イオン輸送コードシステム)を用いた1cmの線量当量率評価を特定の環境で実施し、ここに至る成果を示す。