講演・口頭発表等

招待有り
2019年2月1日

認知症と軽度認知症障害(MCI)の基礎・検査・予防について

日本総合健診医学会 2019年度総合健診指導士・業務管理士研修会
  • 内田, 和彦

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
一般社団法人日本総合健診医学会

我が国ばかりなく世界で高齢化が進んでおり、認知症は国際社会の大きな課題となっている。2015年の世界の認知症の患者数は4,680万人で、このまま何もしなければ高齢化社会の進行とともにその数は20年ごとに倍になり、2030年には7,470万人、2050年には1億3,150万人になるといわれている。国際的に権威のあるAlzheimer’s Associationによる報告書2018年Facts and Figuresでは、2017年米国では、1600万人の家族・介護者が180億時間を認知症のケアに割いており、そのコストは2,320億ドル(約2兆5千億円)と推計している。それは、がんや糖尿病より大きく、認知症を罹患する65才以上の高齢者にかかる一人当たりの医療・介護コストは、認知症ではない高齢者の3倍(公的医療保険Medicare)といわれている。わが国でも高齢化社会が急速に進み、要介護の原因疾患のトップは認知症である。さらに日常生活においても高齢者による交通事故の増加や、認知症患者の増加による介護の負担など身近な問題となっ