論文

査読有り
2016年8月

Relationship between cumulative exposure to 1,2-dichloropropane and incidence risk of cholangiocarcinoma among offset printing workers.

Occup Environ Med.
  • Kumagai S
  • ,
  • Sobue T
  • ,
  • Makiuchi T
  • ,
  • Kubo S
  • ,
  • Uehara S
  • ,
  • Hayashi T
  • ,
  • Sato KK
  • ,
  • Endo G

73
8
開始ページ
545
終了ページ
552
記述言語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)

小規模の印刷会社のオフセット校正印刷部門にて胆管がん患者が集団発生した。原因物質の可能性として1,2-ジクロロプロパンがあげられたが当時その発ガン性に関しては未知であった。そこで1,2-DCPの累積曝露量と胆管がんの発生との関係を検討した。1987年から2006年の間に1,2-DCPに曝露された男性78人と女性17人を対象として調査を行った。1987年から2012年までの累積曝露量と胆管がんの発生者数の標準化罹患比(SIR)を計算した。また、ポアソン回帰分析を用いて累積曝露量について罹患率比を計算した。1,2-DCPの累積曝露量は平均851ppm年であり、SIRは1171(95%CI;682-1875)であった。中程度から高濃度曝露の累積曝露量で胆管がんの罹患率比は有意に増加し、傾向検定でも有意な結果であった。

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