2008年4月 - 2010年3月
災害後の子どもへの支援に関する中・長期的な教育相談体制の検討
日本学術振興会 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究では、災害発生から4年以上が経過した中・長期的な時間的側面をふまえて、子どもの心身の変化やその指導に対する教師のとまどい、さらにこころのケアに関する学校体制、被災者である教師自身の外傷後ストレス障害やうつ病・不安障害の実情について明らかにした。その結果、子どもの心身の変化は、<人間関係を回避する行動><無気力・うつ><攻撃的な行動><身体症状>であった。また、自宅の被害が大きかった教師において、PTSD、さらに不安障害・うつ病のリスクが高いことがわかった。このことから災害後の中長期的なこころケアでは、子どもたちだけでなく、教師へのサポートもケアの中に明確に位置づけられる必要があることが示された。
- ID情報
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- 課題番号 : 20730423
- 体系的課題番号 : JP20730423