2018年
深暗渠排水設備が施工された青森県屏風山地域の大規模畑作圃場におけるナガイモ生育期間中の排水効果の検証
農業農村工学会論文集
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- 巻
- 306
- 号
- 1
- 開始ページ
- I_129
- 終了ページ
- I_137
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11408/jsidre.86.I_129
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 農業農村工学会
本研究は,国営屏風山開拓建設事業により造成された青森県屏風山地域の大規模畑作圃場において,土壌水分移動の特徴とナガイモの塊茎障害発生との関係を明らかにすることを最終的な目標としている.この目標を受け,深暗渠が敷設された当地域の豊富工区と車力工区のナガイモ畑圃場(深度10,30,50,100および150 cm)に誘電式土壌水分計を埋設し,ナガイモ生育期間中における体積含水率をモニタリングした.また,圃場に敷設された深暗渠による土壌水の排水効果を検証するために,1次元方向および2次元方向の土壌水分移動に関する数値計算を行った.8月中旬頃の塊茎生育肥大期において,塊茎頂端部が位置すると予想される深度50 cmでは,降雨後の内部排水を受け過湿な土壌環境にはなかった.7月24~25日に生起した63 mmの降水に起因する体積含水率の増減挙動に着目したところ,透水性が比較的低い豊富工区においては余剰な土壌水が吸水渠に向かって確実に排水されることが数値計算により示された.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11408/jsidre.86.I_129
- ISSN : 1882-2789
- eISSN : 1884-7242
- CiNii Articles ID : 40021635832
- CiNii Articles ID : 130007398473
- CiNii Books ID : AA12240517
- CiNii Research ID : 1390845712969046784