MISC

2003年

気管支インターベンションを実施した肺癌気管分岐部浸潤により片側無気肺を呈した2症例

気管支学
  • 及川 卓
  • ,
  • 佐川 元保
  • ,
  • 舘 由貴
  • ,
  • 八田 理恵子
  • ,
  • 中川 研
  • ,
  • 南部 静洋
  • ,
  • 佐久間 勉
  • ,
  • 栂 博久
  • ,
  • 高橋 敬治
  • ,
  • 大谷 信夫

25
4
開始ページ
290
終了ページ
294
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.18907/jjsre.25.4_290
出版者・発行元
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

目的.肺癌の気管分岐部浸潤による片側無気肺を呈した2症例を経験し,その治療法を検討した.症例1.気管分岐部から左主気管支入口部にかけて存往した肺小細胞癌により左無気肺を生じた症例.高周波焼灼による腫瘍切除術と放射線治療を行い,良好な経過を得た.症例2.肺癌による左主気管支入口部の壁外性狭窄による左無気肺を認めた症例.右主気管支の狭窄も存在したため左主気管支へのステント処置は危険性が高いと判断し,左主気管支への放射線治療の継続を選択した.しかし治療中に右主気管支の狭窄が進行,同部位にステント挿入するも留置後早期に死亡に至った.結論.肺癌の気管分岐部浸潤による片側無気肺の場合,放射線治療や化学療法中に病変の進行や浮腫により他方の気管支狭窄が進行する可能性が高く,その後の気道内処置は更に危険性が高くなる.処置に伴う危険性が相当程度存在しても,迅速な気道内処置により無気肺の解除を試みることが重要と考えられた.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.18907/jjsre.25.4_290
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002812671
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00357687
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2003283940
ID情報
  • DOI : 10.18907/jjsre.25.4_290
  • ISSN : 0287-2137
  • CiNii Articles ID : 110002812671
  • CiNii Books ID : AN00357687

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