2004年
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬CS-866(Olmesartan Medoxomil)の本態性高血圧症患者を対象とした20mg投与開始における有効性および安全性の検討-長期投与試験-
臨床医薬
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- 巻
- 20
- 号
- 2
- 開始ページ
- 189
- 終了ページ
- 211
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)臨床医薬研究協会
軽症〜中等症の本態性高血圧患者に対してCS-866を20mg/日を初回用量として4週間以上経過観察し,8週目以降に効果が不十分と判断された例には40mg/日に増量してその効果を評価した.有用性の検討対象は最終的に36症例であった.血圧が降下したと判定できたのは8週経過時77.8%,6ヵ月経過時88.9%,1年終了時86.1%であった.血圧の推移および血圧降下度はいずれの時点においても統計学的に有意に低下していた.脈拍数は8週間経過時では有意な変化を認めなかったが,6ヵ月経過時,1年終了時には有意に低下していた.36症例中33例に自他覚症状が認められ,そのうち因果関係が否定できない有害事象は4例で,立ちくらみ2例,ふらつき1例,吐き気1例であった.臨床検査値異常変動は69.4%に認め,因果関係が否定できないのは22.2%で貧血,BUN上昇,K上昇であった.安全率は1年終了時で66.7%であり,有用率は最終で69.4%であった.20mgからの投与開始でもCS-866の投与は臨床的には問題ないと考えられた
- ID情報
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- ISSN : 0910-8211
- 医中誌Web ID : 2004151179